指の特性

5本指それぞれの特性をご説明致します(^^)

 

ピアノの指番号

まずは指番号。

親指が①、小指が⑤になります。

バイオリンの指番号

ちなみにバイオリンは指番号が違うので、両方やっている方は要注意です(^-^;

バイオリンは左手人差し指が①になります。

 

そういうものだと思っているので演奏する際に混乱することはないのですが、自分でバイオリンの譜面に指番号を書き込む時にうっかり⑤と書いたことはあります(笑)

バイオリンの指番号に⑤という数字はありません(^^)

お隣さんに笑われました。

 

5本指それぞれの特性

親指

皆さんもご存じの通り、人間は霊長類です。

人間以外のサル科は親指①と、その他②③④⑤の指に分けて木にぶら下がったりしているかと思います。

 

つまり5本指の中で一番独立性が高いのが親指ということですね。

力も一番強いです。

ただし、一番短い

黒鍵は奥にある

黒鍵(黒い鍵盤)は奥の方にあるので、最も短い親指で黒鍵を弾くのは効率が悪いです。

状況に応じて親指を使う場面もでてきますが、基本的に親指で黒鍵は弾かないと覚えておくことが指使いのルールを知る上でとても重要なことかと思います(^^)

人差し指、中指

長くて器用な指なので使い勝手が良いですね。

汎用性の高い2本です(^^)

 

薬指

そして、なかなか言うことを聞いてくれない薬指様(笑)

 

楽器を演奏する人としない人で大きく筋力の発達に違いが見えるのが薬指かと思います。

脳から薬指まで神経を伝達させるには訓練が必要です。

 

日常生活送る上であまり使うことのない指ですよね(^-^;

だからこそ、動かせるようになると脳のどこかが活性化する(ような気がしませんか?笑)

 

小指

そこそこ器用だけど、細くて力が弱い小指。

ですがピアノを演奏する際にとても重要な役割を果たします。

 

ピアノは複数の音を同時に鳴らす作業を繰り返していますが、全てを同じ音量で鳴らしているわけではありません。

一番上の音と一番下の音を大きめに、間は小さめに調整することで音楽としてのバランスを整えます。

つまりよく使うのが右手小指と、左手小指ですね。

 

か細い小指ですが、鍛えるべきは指だけではなくその下の部分(小指外転筋)です。

 

ここに筋肉がつくことで強い衝撃にも耐えられるようになり、結果的に大きな音が出せるようになります。

 

 

小指外転筋は訓練すればつく筋力ですが、骨格上、生まれつき小指の力が弱い方がいます。

日常生活に支障はないかと思いますが、もし楽器を演奏したいという気持ちがあるようでしたらバイオリンの方が指のハンデに悩むことが少なく、ピアノよりも楽しめるかと思います。

ピアノに比べて、バイオリン演奏時の小指の重要度は低いです。

文章で説明しても分かりにくいかと思いますので、一度体験レッスンでお試し頂けたらと思います(^^)

指に悩みがある方は体験レッスン申込時にご相談くださいませ。 

 

体験レッスン▷

 

子供は手が柔らかく、筋力が弱い

強い負荷をかけて訓練すれば子供でも筋力はつきますが、怪我のリスクも上がります。

楽器を演奏していれば自然とついていく筋肉ですので、成長期は体を第一にレッスンを進めています(^^)

 

YouTubeなどで超絶技巧を演奏する小さな子供がおりますが、あれは怪我を押し通して訓練をしているか、骨格に恵まれ、強い負荷にも耐えられる身体的な才能を持っている子でしょう。

 

子供の手はふにゃふにゃしているのが普通です(^^)

 

指番号

譜面に書かれている指番号はこのような指の特性を考慮し、効率的に演奏できるよう割り出されたものです。

 

ですが、あくまで一般論。

手の大きさも、指それぞれの器用さも個人差があるので、指番号は学習材料とはなりますが、絶対に守るべきものではありません。

 

私も外国で出版された楽譜に書かれている指使いはほとんど見ていません(笑)

外国の方は手が大きいので(^-^;

手が小さいとその分器用に動けるので、特性を有利に生かせる指使いを自分で考えて演奏しています。

考えるというよりも、自然と手が馴染む指使いを体が覚えているという感じですね。

 

生徒さんにも自分に合う指使いを考えながら演奏できるようになってもらいたいと思っています(^^)